令和3(2021)年度 朗読会

ページ内容

プログラム 第1部

<小学準備部にこにこぐみ> 『たべものあいうえお』 作:さいとうしのぶ 出典:「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」

聞きどころ・・・

まだ文章を読むことを前提としていない2学期の準備部では「ひらがなと絵」を合図に進めながら、促音・濁音・拗音などの発音練習もかねた文章を、子どもたちに馴染みのある”Wheels on the Bus”を準備部用にアレンジした曲にのせて繰りかえしている様子をご覧ください。


<小学部1年>  『おむすびころりん』 むかしばなし  出典:教科書

聞きどころ・・・

語のまとまりや言葉の響きに気をつけてリズミカルに読んだり、場面の様子や登場人物の気持ちを想像して声の大きさや言い方を工夫して読んだりとお話の展開をどのように表現しているか楽しみながらお聞きください。


<小学部2年>  『スイミー』  作:レオ=レオ二   出典:教科書

聞きどころ・・・

小2の子どもたちが補習校に入学してから初めてとなる朗読会。いつも元気な小2の子どもたちにぴったりな『スイミー』を朗読します。『スイミー』の世界観や元気で勇気のあるスイミーを表現するために、これまでみんなで練習を重ねてきました。さあ、練習通りに朗読できるでしょうか。子どもたちが大きな声で元気よく一生懸命朗読する姿をぜひご覧ください。


<小学部3年>  『きつつきの商売』  作: 林原玉枝   出典:教科書

聞きどころ・・・

おとやの「きつつき」、お客さんの「野うさぎ、野ねずみ」、ナレーターの3役に分かれて、発表します。3年生はたったの3名ですが、より良い朗読にするためにお互いに意見を出し合って、一生懸命練習してきました。3名の児童の努力の成果をどうぞお聞きください。


<小学部4年>  『初雪のふる日』  作:安房直子  出典:教科書

聞きどころ・・・

みなさんは初雪と聞くとどんなことを考えるでしょうか。うれしいでしょうか。この物語は女の子が長い長い石けりをしていると、いつのまにか白うさぎの列に入ってしまうところから始まります。この初雪にまつわる話を女の子の気持ち、白うさぎの思いや風景が伝わるように読んでいきます。初雪のふる日には本当はなにが起こっているのか、ぜひ楽しみに聞いてください。


<小学部5年>  『大造じいさんとガン』  作:椋 鳩十  出典:教科書

聞きどころ・・・

この物語のクライマックスから朗読がはじまります。はやぶさの攻撃を察し、残雪は仲間を安全な地に導き、さらには、はやぶさに襲われている大造じいさんのおとりのガンを救おうと、自分の命をかえりみず、はやぶさと戦います。さあ、この緊迫感、残雪の堂々たる姿、大造じいさんの残雪に対する気持ちを、大切に、そして気持ちをこめて朗読していきます。


プログラム 第2部

<小学部6年>  『帰り道』  作:森 絵都  出典:教科書

聞きどころ・・・

森絵都さん作の「帰り道」には、2人の性格が違う男の子が登場します。おっとりしていて自分の意見がうまく言えない「律」と、やんちゃでおしゃべりな「周也」。最近うまくいっていない二人の関係が、ある「山場」を機に変わります。6年生は、それぞれの特徴や心情が伝わるように、表現や朗読形態を工夫して練習してきました。楽しんで取り組む姿を見ていただけたらうれしいです。


<中学部1年>  『大人になれなかった弟たちに……』  作:米倉斉加年  出典:教科書                    

聞きどころ・・・

太平洋戦争の真っ只中、食糧不足のために小学4年生の「僕」が経験したひもじさ、そして生まれて間もない弟を失くした深い悲しみを想いながら読みます。弟のように、大人になれないまま死んでしまった多くの子供たちを想う気持ち、そして戦争は二度と繰り返してはいけないという誓い、そんな著者の思いが伝わるように心を込めて朗読します。


<中学部2年>  『世界で一番の贈り物』  作:マイケル・モーパーゴ  出典:教科書

聞きどころ・・・

1914年第一次世界大戦時のクリスマスの戦場での実話をもとしたこの作品を、情景を思いうかべられるよう心を込めて、時を超えた人と人とのつながりを読みます。朗読会はちょうど「Remembrance Day戦没者記念日」の頃でもあり、赤いポピーをいたるところで目にします。また中2教室にはこの作品の戦場を彷彿とさせるディスプレーがあり、縁を感じます。イギリスでこの作品に出会えたことに感謝し、気持ちを込めて読んでいきます。


<中学部3年>  『時そば』   古典落語   出典:教科書

聞きどころ・・・

中学3年生は、日本の伝統的な話芸である落語に挑戦します。演目は、江戸時代に生きる人々の生活を題材にした「時そば」。テンポのいい言葉としぐさで、登場人物のすべてを一人で演じ分けます。江戸時代の庶民の生活の雰囲気を再現できるように、また、話のおかしさ、おもしろさが聞いている人に伝わるように、間の取り方やせりふの読み方を工夫し、表現豊かに演じます。


<高等部1年>  『羅生門』からの抜粋、解説付き   作:芥川龍之介 出典: 教科書

聞きどころ・・・

「羅生門」― 高校の教科書には必ずと言って良いほど登場する、日本文学の代表作。「悪事を働いてでも生きるのは、人間として正しいことか」というテーマに、高校1年生が真向から取り組み、読み上げます。時代背景を念頭に置いたナレーションをベースに、「下人」と「老婆」との息詰まるような掛け合いを、臨場感豊かに演出します。


<高等部2/3年>  『パールハーバーの授業』  作:猪口邦子 出典:文芸春秋

聞きどころ・・・

60年代のサンパウロ。「あの戦争」についての歴史の授業を、クラスでたった一人の日本の子として受けなければならなかった「わたし」。授業前日までの憂鬱や緊張感、自分の予想に反して、先生やクラスメイトが示してくれた気遣いとやさしさ。作者の感情の起伏が聴衆の心に届くように、読み上げます。


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