朗 読 会

本校の国語学習行事の中でも、時間をかけて各クラス全員が熱心に取り組む行事が朗読会です。2学期中旬の発表会に向け、各担任・国語担当講師がそのクラスらしい題材を考え、2学期始業後はクラスの児童生徒とアイデアを共有し、一緒に検討して、発表内容を固めていきます。

週に1日しか授業日がないため、朗読会の練習に多くの授業時間を割くことはできません。大事なのは各自が題材の内容をしっかりと理解し、魅力を分かち合い、任された分担を家庭で何度も一生懸命練習してくることです。数少ない全体練習の機会を授業時間中や休み時間中に設け、集中して取り組みます。先生方からは「もう少し声を大きく出そう」「そこの部分、もう少し気持ちを込めてゆっくりと」「間を上手に取ってごらん」などと指導を受け、何度も繰り返し練習します。

令和2年度は、コロナウィルス感染の影響を受け、朗読会を行うことができませんでした。そのため令和3年度は、小学2年生、1年生、そして小学準備部の子どもたちにとって初めての朗読会となりました。


迎えた本番の日。第1部は小学準備部にこにこぐみから小学5年生の発表です。第2部は小学6年生から高等部3年生までです。会場入りしない学年は、会場からのライブ映像を教室で参観することもできました。また、保護者の皆さんには会場で子どもたちの発表に耳を傾けていただきました。保護者はお子さんの学年に関わらず第1部も第2部も参観していただくことができます。

第1部の子どもたちの発表は、1年ごとの子どもの成長の著しさに目を見張ります。心が嬉しく弾みます。第2部の発表では、大人に一歩ずつ近づいていく子どもたち一人ひとりの思いのこもった発表に胸が、目頭が、熱くなることばかりです。

年間40日程度しかない補習校で、日本と同じ教科書カリキュラムを進めながら大きな学習発表行事に取り組むのは、時間と一人ひとりのがんばりとの戦いかもしれません。しかし達成後の子どもたちの顔に見られる笑顔には自信と誇りを感じます。補習校がこんなにも子どもたちが成長できる場であると、周りの大人が実感し喜びを感じることのできる行事です。

ともに学ぶ TOP PAGE に戻る